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77:カタカナ言葉

「ヘルパーステーションから来ました。ケアマネです」
「あんた、どこの国から来た人ね」と、バーちゃん、家に上げなかった。

戦時中、カタカナ言葉は、敵の言葉として使えなかったというのは70年前。
今や街の中、僕たちの身の回り、カタカナで溢れかえっている。
「カタカナを使わないようにしましょう」と言っていた人がいたけど、それは、絶対に無理な話。

確かに、日本語には、漢字、ひらがな、カタカナと三つも表記があって、こんな難しい言語はないらしい。でも、僕たちは、何気に書き、読み、話している。
「カタカナって何だろう」少し調べてみた。

日本人が初めて目にしたという文字は漢字。「漢」すなわち、中国から伝わった。やがて、人々は、話し言葉に漢字の音をあて文章を書いていった。「夜露死苦」というように。

そして平安時代。特に女性の間で「こんな漢字だらけの文章は、ややこしいわ」と漢字全体を崩して、簡略して、ひらがなができた。
一方、貴族の男性の間では「こんな弱々しい文字より、漢字だぜ」と漢字の片からカタカナができた。アは阿のこざとへん、イは伊のにんべん、ウは宇のうかんむり・・・。というように片仮名ができた。

さて、現在、カタカナは、外来語を表すのに、とても便利な文字となっている。
和製英語もたくさん。パソコンとかペットボトルとかは、日本でしか通じない。

そして、何と言っても、カタカナは、意味がありすぎて訳すことができない言葉を一言で表してくれる。
例えば、「ボランティア!」