「あとがき」
このコラムは、前号で最終回 を迎えました。
その後、いろい ろな方から労いの言葉をかけ ていただきました。この紙面 を借りてお礼申し上げます。
平成 14 年 10 月から連載し て 16 年余り。過去の記事を読 み返してみると
「なんと稚拙 な文章なんだ」と恥ずかしく なってしまいます。また、様々 な思い出が蘇ってきました。
第一回目の掲載は、ボランテ ィア協会が「ウェルとばた」に 移転した時でした。
平成 14 年4月に亡くなられ たボラ協の初代理事長の保田 井進先生が連載していた「ホッ チーのひとくちゼミナール」 。
その後を引き継いでほしいと 言われて、気安く受けたのが、こ んなに長く続くとは思いもし ませんでした。
小説家でも執筆家でもない 僕が書くのですから、語彙力に 乏しく、限られた文字数に四苦 八苦しながら、
原稿を上げるのが締切ギリギリになることも。
こんな僕の文章を世に出せ るまで、編集していただいた方々 には頭が下がる思いです。
記事の題材にも苦労してき ました。何も浮かばない時は、直 面した出来事を綴りました。
甥の心臓移植や父母の介 護と死。様々な人との出会い や別れ・・。
思えば、これらは僕 の人生の記録になっています。
もう題材が見つからない時 は、障害福祉ボランティアとい う枠を越えた内容でも書か せてもらいました。
そんな個人のボランティア 観まで掲載してくれていたボ ランティア協会には、心から感 謝しています。
僕がボランティア活動をし ているのは、理不尽なことがま かり通っている様を見ると、
胸 の奥が何か「ザワザワ」として しまう。そして、このボランテ ィア物語では、
そんな「ザワザ ワ」とするのをずっと書いてき たのかもしれません。
読まれ た方に少しでも「ザワザワ」と 届いていたら幸いです。
長い間、ご愛読いただきあ りがとうございました