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78:戦争のつくりかた

10年ほど前に購入した小さな本を手にとった。
りぼん・ぷろじぇくとが、製作した「戦争のつくりかた」という絵本。
今は、ウェブでもこの本が読めるので、ぜひ検索して読んでみてください。
この本の文章を割愛して紹介していくと…。

わたしたちの国は、「戦争しない」と決めました。
でも国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、戦争できる国になります。
その間には、たとえば、こんなことがおこります。
わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、武器を持って、よその国にでかけるようになります。
世界の平和を守るため、戦争で困っている人びとを助けるため、と言って。
せめられそうだと思ったら、先にこっちからせめる、とも言うようになります。

以下、ページをめくると、報道、教育、地方自治、労働、経済と、それぞれ戦争を作っていく政治の有様が、描かれていて、そして、核心へとつながっていく…。

わたしたちの国の「憲法」は「戦争はしない」と決めています。そこで、「わたしたちの国は、戦争に参加できる」と、憲法を書きかえます。
さぁ、これで、わたしたちの国は、戦争できる国になりました。
この本が発刊されて10年。まるで「預言書」になるかのような政情にある。

このままでいいの?

今号の機関紙「でんしょ鳩」。
二百羽目の鳩には、この本にある最後の言葉を足環につけて飛ばしたい。
わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争をしない方法を、えらびとることも。